このページでは、さらに詳しく丸太やなかなか入手できない元玉(原木の根に近い八の字状の切り株)について、詳しく解説いたします。とくに、元玉はどれ一つ同じ形状のものがないだけに、自然の作りあげた魅力があります。
右の切り株は原木の水平カットから丸太を補修して、仕上げた状態ですが、ここから、仕上げに至るまでの作業工程をご紹介していきます。 | |
切り株の原木はこのような状態でストックしていますので、ご注文をいただいてから、直径や高さに合わせて原木を選んで水平カットして、補修をして仕上げていきます。 |
丸太の切り口は、伐採現場でチェンソーで粗く伐っている状態です。切り口も平面でありません。これから、この2個の切り株が正確に水平」カットされていく工程をご紹介いたします。 | |
普通、板に製材する場合と違い、丸太を画像のように90度回転して置くため、安定性が悪く、ここで一番大事なのがカットするときにぐらつかないよう、補助の角材を利用して固定します。 | |
固定された状態 | |
カットする場合は、安定性が無いため、かなり神経を使います。片面をカットする場合も、粗くカットして、さらに慎重にカットします。 | |
根っこに近い方が、きれいにカットできました | |
きれいに片面をカットしたら、もう一方の面をカットするため固定します。 | |
カットされた根っこの方は、鉄製の垂直板に隙間がないように固定されていますので、チョークで書いた40cmの高さにカットします。 | |
もう片面のカット。カット面は、チェンソーでのカットと違い、板の製材用の刃を使うため、きれいに仕上がります。 | |
これで、2個の水平カットができました。2個とも40cmの高さに正確にカットできました。 この後は、皮を剥いで、傷や虫の穴など補修して仕上げていきます。 |
水圧で皮を剥いだ後は、表面を十分に乾燥させます。完全に乾燥するには天気の良い日で3日間くらいかかります。 | |
左が皮を剥いだ原木の状態です。水圧により、表面を傷付けることが多いので、補修が必要になってきます。 右切り株のように、一番上の皮を剥いでしまうこともあります。 |
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画像のように。ディスクグラインダで磨いていきます。凹凸があるので、結構手間もかかる作業です。 | |
原木は時期によって、キクイムシが入ることがあります。皮を剥ぐとあちらこちらにキクイムシの空けた小さな穴ができるので、木屑を穴につめて、瞬間強力接着剤で穴をふさぎます。 | |
下地ができたら本来のもっとも木の色に近い植物性の自然塗料で切り株本来の自然に近い色で補修していきます。 | |
そして角を面取りして、仕上げていきます。 |
製材でのカット面は、上下とも少し毛羽立っています。切り口を面取りすると同時に、円形部分をグラインダで研磨して仕上げます。 | |
これが仕上げた状態です。製材でカットしたカット面とは大分、イメージは変わりました。 |
補修前(左画像)と補修後(右画像)ですが、割れもきれいに補修可能です。 | ||
上画像の割れ部分を横から見た画像ですが、表面の自然な凹凸感はなるべく残しながら修復していきます。 下地ができたら本来のもっとも木の色に近い植物性の自然塗料で切り株本来の自然に近い色で補修していきます。 |